ここでは、「フリーランス」と日本における「フリーランスSE」の違いについて述べたいと思います。
このサイトで表現する「フリーランス」とは、後者のことを指していますので、違いを押さえておいてもらえればなと思います。
フリーランスとは?
まず、一般的なフリーランスというものが何かを説明します。
日本語で言うと「個人事業主」もっと平たく言うと「自営業」に当たります。
個人事業主と言う名の通り「個人で事業を営む者」と言うことなので、誰かに雇用されて働くわけではありません。
また税金や社会保険の取り扱いも、会社員であれば会社が代わりに色々やってくれますが、個人事業主は、自分が責任を持って全てやります。
このように、全て自己裁量で働く人のことをフリーランスと言います。
この部分についてはフリーランスSEも基本的には同じです。
フリーランスとフリーランスSEの違いは?
では、フリーランスSEとは一般的なフリーランスと何が違うのでしょうか?
ここでは日本における(一般的な)フリーランスSEについて述べます。
フリーランスとフリーランスSEは、プログラマーっぽく例えると、JavaとJavaScriptくらい違います。
同じなのは法律上個人事業主という点くらいです。(余計分かりにくい?)
自分で営業活動はしない
これが一番大きい点ですが、現在多くのフリーランスSEはエージェントと呼ばれる仲介業者を通じて仕事をもらうことが多いです。
ネットでよく見かけて有名なのだと
- レバテック
- ギークス
- Midworks
- ITProパートナーズ
などでしょうか。実のところ大小合わせると、非常にたくさんのエージェント会社は存在します。
そのため普通のフリーランスは、自分で仕事を見つけるために営業活動をしますが、フリーランスSEの場合、それが必要ありません。
スキルさえあればエージェントがマッチした案件を見つけてくれるので、それを受けるかどうか決めるのが強いて言うところの営業活動です。(強いて言えばです)
客先常駐が多い
僕自身もそうですが、客先常駐案件が非常に多いです。
ここ最近はリモート案件も増えては来ているようですが、まだまだ主流は客先常駐です。
パッと見は会社員と働き方が同じなので、フリーランスらしくないと言えばそうでしょう。
また自己裁量で働くのがフリーランスですが、客先常駐という性質上100%自己裁量にはなりません。
会社員と比べると自己裁量率は高いですが、そこはまた別の記事で説明します。
元手がほとんどいらない
例えば、飲食店を経営しようと思えば
- 店舗の賃料
- 設備費(キッチンやテーブル、イス等)
- 食材費
などがかかります。
先行投資費用として数百万円から数千万円はかかるのではないでしょうか。
しかし、フリーランスSEはと言うとパソコンとネット環境さえあれば、どこでも仕事ができます。
元々持っていればイニシャルコストは0です。
客先常駐案件で、客先が作業用PCを用意してくれればそれすらも要らないです。(ITエンジニアとして個人で持っていないというのはちょっと考えられないですが)
ただ、これは「経費がかからない」と言うことも意味するため、他のフリーランスより税金が高くなりがちです。
これについては、以下の記事を参照いただければと思います。
まとめ
上記のように、フリーランスになると言ってもフリーランスSEは非常に敷居が低いです。
正直な話、自分もITの仕事をしていなければフリーランスにはなれなかったでしょう。
誤解のないように言っておくと、フリーランスSE(フリーのITエンジニア)として活躍されている方で、エージェントを通さなかったり自宅で作業されている方もいます。
そのような方々から見ると、僕のようなのは「フリーランスと名乗るな!」と思うのかも知れません。
しかし、重要なのは“自分の生活に合った働き方”が実現できるかどうかなので、このサイトではそれについての議論はしません。
営業活動はしなくても仕事は受けられる(スキル次第)
客先常駐案件が多い
なので、ぱっと見の働き方はサラリーマンと一緒
元手はほとんど要らない
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