イクメンと呼ばれたくない理由

イクメンという言葉ができて久しい昨今ですが、僕はイクメンと呼ばれることがあまり好きではありません。

 

イクメンという言葉には賛否両論いろんな意見があると思いますが、僕がイクメンと呼ばれることが好きではない理由を書いてみたいと思います。

イクメンという言葉自体が嫌いなわけではない。

まず最初に言っておきたいのは、「イクメン」という言葉自体が嫌いなわけではありません。

 

“自分がイクメンと呼ばれることが嫌い”というだけです。

 

例えるなら僕は今年35になり、「アラフォー」の括りに入ってしまうのかと思うのですが、

僕自身は「38、9ならアラフォーというのは分かるけど、35はアラフォーじゃないだろ」と思っています。

 

アラフォーという言葉は好きでも嫌いでもないけど、アラフォーとは言われたくない。そんなニュアンスに似ています。

 

呼ばれるのが嫌な理由

イクメンと呼ばれるほど育児をしている自信がない

仮に育児をしている女性を「イクウィメンズ(笑)」とか「イクママ」とか呼ぶとして、

自分はそれに値する程やってるかと言われると、そんな自信はないです。

 

土日はそれなりに育児をしているつもりはありますが、平日は仕事からの帰宅後2〜3時間やるくらいです。

 

それくらいだと、育児の割合として

「2(僕):8(妻)」か、

多くみても

「3(僕):7(妻)」だと思っています。

 

その程度で、自分はイクメンだなんて恥ずかしくて言えません。

 

自分の子どもの育児をするのは当たり前

これもいろんな人が言っていますが、 僕もそう思っています。

 

まぁ、その当たり前のことが当たり前じゃない人が多いから、この言葉が出来ているというのもあるとは思いますが…。

 

世の中の受け入れられ方

※以下の話も全て僕の主観です。統計的なデータに基づいてとかではないので、そこはご容赦ください。

 

ツイッターなんかをやっていると、本当にいろんな人がいます。

 

男性の育児アカウントなんて全体で見ればそこそこ珍しい部類だとは思いますが、そんな少数の中でも「意見が合いそうな人・合わなそうな人」って結構分かれていたりします。

 

そのなかで、「イクメンなんて言葉はおかしい」と言うと、女性の方には比較的全般に同意してもらえている気がしますが、男性に限っては必ずしもそうではないように感じます。

大きくは、

  • 僕と同じような考えの人
  • 男性が育児進出をするきっかけになったと考える人
  • 育児をしやすくなったという考えを持つ人

の3つの考えに分かれているようです。

 

特に「育児がしやすくなった」というのは、外で物珍しい目で見られにくくなったという意味のようで、僕が今までツイッターで見たことある話としては、結構ジロジロ見られたりする人がいたようです。

 

僕自身は、一人でベビーカーを引いていても、オムツ台でオムツの交換をしていても、そんな風に見てくる人はいないので、

正直「自意識過剰じゃないの?」と思っていますが、僕がたまたまそういう地域に住んでいるだけかも知れないので、なんとも言えません。(普通の郊外の田舎町ですが)

 

ただ、ツイッターの世界にはリアルでは珍しい育児休業取得者もそれなりにいて、もし「平日だとそう見られる」ということなら、

それは
「男が育児をしている」

というだけでなく

「男なのに平日に仕事をせず育児をしている」という意味合いの方が強い気がして、それはそれで根深い問題に感じます。

 

また、この考えを持っている人は、僕より年上の30代後半から40代の人が言っているような印象も受けました。

 

この方達はイクメンという言葉ができる前、もしくはでき始めた頃に育児をしていた方達の可能性があり、

今よりも顕著にこの言葉が持つ影響力を受けていたのかも知れません。

 

僕は特に育児をすることに何の抵抗も周りの目も気にしたことがないのですが、もしかしたらこの「イクメン」という言葉のおかげもあるかもなとは思っています。

 

だからと言って、イクメンと呼ばれたいとは全く思いませんが。

 

今後は…

イクメンという言葉ができたのは、どうやら2010年のようで、既に8年が経とうとしています。

 

ここまでこの言葉に対する賛否両論の意見が出てきて、話題になるということは、

それだけで「男性が育児進出をするきっかけ」という部分では成功しているのでしょう。

 

とは言え、育児休業取得者率だけを見ても、まだまだな部分は大きいので、

少しずつ自分のような考えを持つ人が増えていって、最終的には死語になってくれれば良いなと思いますね。

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ABOUTこの記事をかいた人

子どもが産まれたことをきっかけに働き方を見直し、フリーランスSEになった30代の父親。 埼玉県某市在住。 妻と娘(5歳)とペット(フェレット)で、日々悩みながらも楽しく過ごしています。