フリーランスSEと会社員の違いを比べてメリット・デメリットを書きましたが、子どもを持つ人にとって「こういう場合はフリーランスSEにはならない方が良いよ。」というケースを書きたいと思います。
こう書くと、こんなサイトを立てておいて、僕は「フリーランスSE反対派」なのかのような矛盾したことをしているみたいですが、そうではなく、現実の話としてお伝えした方が良いかなということで。
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フリーランスSEになるのはちょっと待った方が良い人
残業なしで年収500万以上ある
残業しなくても年収が500万以上ある人は、僕の言う育児の時間を作れるフリーと言うのは、正直収入面であまり旨味がありません。
と言うのも、だいたい60万〜65万/月くらいの報酬(いわゆる手取りではないですよ)が、ゆったりやれるフリーのベースとなる収入ですが、「こっちの方が収入高くなったな」とはっきり感じられるのが、残業なしで400万程度までだと思います。
これ以上あるならば、厚生年金や健康保険料の折半等、解雇されないリスク等々入れると会社員でいた方がメリットが強いです。
残業込みで500万なら、残業時間によりますが検討の余地はあると思います。
スキルがない
ITエンジニアといっても誰でもOKと言うことはなく、やはり汎用的なスキルを持っていないと、そもそも案件が見つからないのでオススメできません。
汎用的なスキルというのは
- Web系(Java、PHP、ASP.Net、C#.Net、Rails、JavaScriptなど)
- モバイル系(Swift、Objective-C、Java Android、Kotlinなど)
などでしょうか。
昨今ニュースで賑わったCOBOLなんてものは、残念ながらまず需要はないでしょう。
デスクトップアプリケーションしか携わったことがないというのも厳しいです。
スキルがない方がフリーランスSEを目指す場合は、まず汎用的なスキルを身に付けるところから始めた方が良いです。
子どもを産む予定がある
もし、あなたに子どもが産まれる予定があり、かつ育児休業を取ろうと考えているのであれば、フリーランスにならない方が賢明です。
なぜなら、国から支給される育児休業給付金は雇用保険から出ますが、雇用保険に加入している(つまり会社員である)状態でないと支給されないからです。
病気がちで身体があまり強くない
休むこと、そのこと自体はあまり問題ではありません。
実際、僕も娘の体調不良でちょくちょく休んでいます。(それは現場との契約時に話をしています)
問題なのは、自身の体調管理がうまくできずによく休むパターンです。
これだと流石にお客さんの印象も悪いので契約は切られがちです。
今の現場にもしょっちゅう体調不良で休む人がいましたが、数ヶ月でいなくなりました。
そういう人はフリーランスSEには向いていません。
会社員だったら別にいいという意味ではないですが。
ローンを組んで家を購入する気がある
組むローンの長さとか、購入予算などにも寄るでしょうが基本的にフリーランスは社会的な信用がないのでローンを組むのが難しくなります。
組めたとしても金利を高く設定される可能性が高いです。
そのため購入するなら会社員の内の方が良いです。
その後フリーになるかどうかはよく考えましょう。
家族の同意が得られない
ここは難しいのですが、フリーランスという言葉にどうしても否定的な人はいます。
実際、不安を覚えるのは分かりますし、子どももいて・・・となれば「会社員のままでいてほしい」という気持ちも無視できるものではありません。
あなたが独身であれば好きにすれば良いとなりますが、どうしても家族の同意が得られないのに、それを強行してまでフリーランスになる必要があるのかどうか…はよく考えるべきだと思います。
本当はもっとフリーランスSEは「こんな利点もあるし、この辺は守られているよ。」と言いたいところですが、現実としてそこまで甘くはないです。
それくらい日本の会社員というのは守られています。
別のもっと働きやすい会社に転職するという道もありますから。
終わりに
例えば残業なしで500万以上年収があっても、「こういうことがしたいからフリーになりたい!」といった他の目的もあればそれは全然良いことですし、その方が望ましいです。
あくまで上記は家庭生活もある上で、考えた方が良い視点という意味で言及させてもらいました。
参考になれば。
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